大腿骨近位部骨折って?
大腿骨近位部骨折をご存じですか?
今回は、大腿骨近位部骨折について一緒にみていきましょう。
高齢者に多い四大骨折は、
・手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、
・肩の付け根の骨折(上腕骨頚部骨折)、
・背骨の骨折(脊椎圧迫骨折)
・太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)
があり、大腿骨近位部骨折はその中の1つです。
大腿骨近位部骨折とは、大腿骨の付け根の部分の骨折の総称です。
高齢者など骨が脆くなっている(骨粗鬆症)方、特に女性に多く見られます。
通常は転倒などの外力で起こり、同時に強い股関節付近の痛みがあります。
多くの場合は痛みのため救急搬送となります。
ほとんどの方は歩行出来ない程の痛みを生じますが、極まれに歩いて受診される方もいます。
多くは単純X線で診断できますが、転位(骨折のずれ)が非常に小さい場合には診断が難しく、CTやMRIで初めて骨折と診断されることもあります。
大腿骨近位部骨折は、骨盤に近い側から、
「大腿骨頭骨折」、「大腿骨頸部骨折」、「大腿骨転子部骨折」、「大腿骨転子下骨折」
に分けられます。
また、関節包内の骨折を内側骨折、関節包外骨折を外側骨折といいます。
治療には手術が積極的に行われています。
手術は大きく分けて人工骨頭挿入術、あるいは骨接合術が基本です。
大腿骨頭壊死という病気を起こす恐れがあるため、転位の大きい頸部骨折は高齢者では主に人工骨頭挿入術を行います。
転位の少ない骨頭骨折・頸部骨折の内側骨折と転子部・転子下の外側骨折は骨折した骨を引き寄せて金具で止める骨接合術を行います。
左から ①人工骨頭置換術 ➁ガンマネイル ③ハンソンピン
術治療が積極的に行われる以前では、大腿骨近位部骨折を起こすと寝たきりになる確率がかなり高いと言われていました。
現在大腿骨近位部骨折に対して積極的に手術が行われ、最終的に歩行ができる方が増えています。
手術後のリハビリでは、歩行訓練や筋力トレーニング、関節可動域訓練などが中心になって行われます。
骨粗鬆症の治療によって骨強度を改善すれば骨折のリスクが低くなります。
もし骨強度が低くても、外力が加わらなければ骨折のリスクが低いです。
大腿骨近位部骨折はその多くが転倒・転落によって発生します。そのため、その予防には骨粗鬆症の予防・治療とともに転倒予防が挙げられます。
転倒予防のために日頃から、筋力や運動能力の低下など予防が大切です。
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