脊柱管狭窄症って?
脊柱管狭窄症をご存じですか?
60~70歳代に多く、高齢者の10人に一人は発症していると言われています。
今回は、脊柱管狭窄症についてみていきましょう。
人間の背骨は大きく①背骨、②椎間板、➂神経、④靭帯の4つから出来ています。
また脊髄神経は、守られるように背骨にあるトンネルの中を通っており、トンネルの名前を脊柱管と言います。
症状
脊柱管狭窄症とは、神経が通っている脊柱管と言われる骨のトンネルが狭くなる病気です。
変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されたり、炎症が起きることで、神経痛が出現します。
加齢によりクッションである椎間板が潰れたり、膨らんだり、背骨がグラグラと動揺してしまうことで背骨が変形したり、骨のトンネル(脊柱管)の中の靭帯が太くなった結果、狭窄症を起こしてくる場合で、年齢的には40歳以上から始まり、平均年齢は60歳以上と高齢の方に多く見られます。
おもな症状は、立っているときに臀部から下肢にかけての痛みやしびれです。多くの場合、間欠性跛行といって、歩くと症状が悪化し、休むとやわらぐことが多くの場合にみられます。また、前かがみになる姿勢をとると症状がやわらぐのも特徴的です
稀ですが、排尿・排便障害が起こることもあります。
診断
脊柱管狭窄症の診断はレントゲンだけでは難しく、MRIやCTなどの検査が必要となります。
MRIでは腰部横からの画像、腰の真上画像を撮影することで脊柱管内の神経・靭帯・椎間板の状態をより詳しく調べることができます。造影検査を行い治療個所を特定する場合もあります。
治療
脊柱管狭窄症の治療法は、保存療法と手術療法があります。
保存療法
①神経ブロック
痛みを抑えるために、局所麻酔やステロイド薬を注射し痛みを和らげます。
②薬物療法
消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、血流改善の薬を使って痛みを抑えます。
③理学療法
痛みが落ちついたあと、筋力トレーニング、物理療法があります。
③装具療法
コルセットなどにて固定します。
手術療法
腰椎椎弓切除術(除圧)と脊椎固定術(固定)があります。
腰椎椎弓切除術は狭くなった脊柱管を広げる手術方法です。広範囲に椎弓を切除する広範囲椎弓切除術と、内視鏡下で行う切除が必要な部分だけ手術を行う部分椎弓切除術があります。
脊椎固定術はプレート、スクリュー、ロッドやスペーサーなどの医療器具を用いて脊柱管狭窄症となっている脊椎を固定させる手術方法です。
脊柱管狭窄症のリハビリも国家資格を有する理学療法士が、お一人様お一人様に合ったプランを作成し寄り添いながらリハビリを行っております。
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浅井整形外科リハビリセンター
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