脊髄損傷って?
脊髄損傷をご存じですか?
交通事故や、高所からの転落などによる事故などで受傷するケースが多いです。
車いすバスケットや車いすラグビーなど、パラリンピックに出場される方もいらっしゃいますので、ご存じの方も多いかと思います。
今回は脊髄損傷についてみていきましょう。
脊髄は脳と同じく中枢神経です。背骨に保護される形で脳幹の直下から伸びています。上から、頚髄、胸髄、腰髄、仙髄があります。それぞれ頚髄は8つ、胸髄は12つ、腰髄は5つ、仙髄は5つに分かれています。損傷部位が上部になるほど、症状が重くなります。受傷個所やダメージの程度によって身体に麻痺や感覚障害などが残ります。それぞれ損傷した部分やダメージの大きさによって症状は異なります。
脊髄の機能が完全に失われた状態を『完全麻痺』、脊髄の機能が一部途絶えて一部残っている状態を『不全麻痺』と言います。
受傷直後は重症でも、時間とリハビリにより回復していくこともあります。
後縦靭帯骨化症は、背骨を結び付けている後縦靭帯にカルシウムが付着し脊髄を脊椎の脱臼や骨折によって脊髄が圧迫されることによって起こります。頚椎後縦靭帯骨化症や頚椎症、もともと脊柱管が狭くなっている人などで脊髄の圧迫が存在している人が、転倒などの外力によって衝撃が加わり、脊髄損傷が生じることがあります。このような場合は、非骨傷性頚髄損傷と呼ばれています。
その他には、ヘルニアなどの内的な要因によって起こることもあります。
症状
損傷部位に痛みを感じます。骨折がある場合は痛みが強く出ます。
損傷の程度により、完全麻痺と不全麻痺があります。
完全麻痺は脊髄の機能が完全に破壊された状態で、脳からの指令が届かないため、運動機能が失われてしまいます。また、皮膚などから脳へ情報を送ることもできなくなるため、感覚知覚機能が失われます。動かない・感じないといった状況になってしまします。
動かない・感じないといった事は、損傷部位とそれより下の神経におこります。
損傷の程度によって、一時的なこともありますし、永久的に起こることもあります。
外傷によって脊髄が断裂したり、脊髄の経路が破壊されたりすれば、永久的な麻痺が生じますが、打撲により脊髄が揺さぶられた場合は、数日から数か月の一時的な筋力低下が起きます。
腫れがある場合は、重度症状が出る場合がありますが、腫れが引くと症状が軽減します。
診断
レントゲン撮影、CT撮影、MRI撮影にて検査し画像診断されます。
また、反射障害なども考慮し、損傷部位や重症度が確定されます。
治療
脊椎の固定を行います。脊髄損傷の可能性がある方は、むやみに移動させてはいけません。
損傷の拡大をしてしまう恐れがあるため、損傷個所をギプスや装具によって脊椎を固定します。
頚髄や胸髄上部の損傷は呼吸機能が低下する場合があるため、呼吸管理が必要となります。
排泄が困難な場合は排尿トレーニングも行います。
また、リハビリも重要になります。
筋力トレーニングやこまめな体位変換、ストレッチ等をおこないます。関節可動域の維持も重要です。また社会復帰するためや、日常生活の自立や維持の目的にも必要です。
脊髄損傷は、損傷部位や程度により様々な症状があります。
また、当施設では、脊髄損傷の方のパーソナル指導もしております。
当施設では、理学療法士がお一人様お一人様の状況や状態に合わせたプランを作成し、寄り添いながらリハビリをします。
リハビリに関することでお困りの方、体験リハビリをご希望の方は是非ご連絡ください。
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浅井整形外科リハビリセンター 豊中市岡上の町4-1-7パヴィヨン1階 080-9747-8088