脊柱管狭窄症

背骨は脊柱と呼ばれています。
人間の背骨は大きく①背骨、②椎間板、➂神経、④靭帯の4つから出来ています。
また脊髄神経は、守られるように背骨にあるトンネルの中を通っており、トンネルの名前を脊柱管と言います。
脊柱管狭窄症とは、神経が通っている脊柱管と言われる骨のトンネルが狭くなる病気です。
変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されたり、炎症が起きることで神経痛が出現します。
加齢によりクッションである椎間板が潰れたり、膨らんだり、背骨がグラグラと動揺してしまうことで背骨が変形したり、骨のトンネル（脊柱管）の中の靭帯が太くなった結果、狭窄症を起こしてくる場合で、年齢的には40歳以上から始まり、平均年齢は60歳以上と高齢の方に多く見られます。
主な症状は、立っているときに臀部から下肢にかけての痛みやしびれです。多くの場合、間欠性跛行と言って、歩くと症状が悪化し、休むとやわらぐことが多くの場合にみられます。また、前かがみになった態勢をとると症状が和らぐのも特徴的です。
稀ですが、排尿・排便症状が出現することもあります。

脊柱管狭窄症には、保存療法と手術療法があります。
保存療法には以下のようなものがあります。
①神経ブロック
痛みを抑えるために、局所麻酔やステロイド薬を注射し痛みを和らげます。
②薬物療法
消炎鎮痛薬や筋弛緩薬、血流改善の薬を使って痛みを抑えます。
③理学療法(リハビリ)
痛みが落ちついたあと、筋力トレーニング、物理療法があります。
③装具療法
コルセットなどにて固定します。
手術療法には腰椎椎弓切除術(除圧)と脊椎固定術(固定)があります。

腰椎椎弓切除術は狭くなった脊柱管を広げる手術方法です。広範囲に椎弓を切除する広範囲椎弓切除術と、内視鏡下で行う切除が必要な部分だけ手術を行う部分椎弓切除術があります。
脊椎固定術はプレート、スクリュー、ロッドやスペーサーなどの医療器具を用いて脊柱管狭窄症となっている脊椎を固定させる手術方法です。
手術療法では、医師と相談し、メリットとデメリットについても踏まえた上で手術について選択することをお勧めします。

当施設では、基礎疾患はもちろんの事、脊柱・骨盤・肋骨・鎖骨・股関節など様々な角度からアライメントを評価し、エビデンスに基づき筋力や筋肉の柔軟性なども考慮しながらリハビリを行います。
リハビリでは、脊柱の柔軟性を維持し、筋力を強化することによって疼痛の軽減を図ります。また、筋力強化により、姿勢矯正ができ機能障害の予防につながります。
自宅でできるトレーニングも有効です。姿勢の再学習なども必要です。
その方の症状に合わせたリハビリメニューを行うことが大切です。

胸椎・腰椎・肋骨・股関節などの可動性を改善し、筋肉の柔軟性を出し、筋力のバランスを考え筋力強化練習を行いました。
姿勢矯正や、立位バランスの訓練なども行います。
また、日常生活活動での注意点などをお伝えしました。
その方に合ったより良いコンセプトを取り入れながら様々なニーズにお応えし、お一人様お一人様に合った質の高いプログラムを立案し提供しています。

70代女性

治療内容
体幹と下肢の筋力トレーニング、ストレッチ、モビライゼーション、バランス訓練、水分摂取の仕方、食事の内容など、日常生活で行えることを中心に行いました。
治療期間　約3ヶ月
治療費用　117000円

当施設では脊柱管狭窄症の方々がご利用者されています。ご利用者様お一人様お一人様に合わせたプログラムを立案し、一緒に寄り添いながら『前進する』をモットーにリハビリに取り組んでおります。さらに、基本的にそのリハビリ中のご利用者様お一人のみしか受け入れず、万全の施術態勢でリハビリを行っております。また、ご自宅にてわからない事や困ったことなどは、お電話やLINEにて早期解決できるようサポートしております。
機能改善はもちろん、それぞれの利用者様のニーズに合わせて対応させていただいております。 歩けるようになった、日常生活でできることが増えた、笑顔が多くなったなど、様々なご感想をいただいております。是非体験していただければと思います。