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肩の痛みと五十肩：早期治療でスムーズな回復を
肩の痛みは、日常生活に支障をきたす厄介な症状です。
今回は、中高年に多く見られる五十肩を中心に、その原因、症状、治療法について解説します。
五十肩とは？
五十肩は、肩関節やその周辺の筋肉（腱板）の炎症や癒着によって、肩に痛みや動かしにくさ（拘縮）が生じる状態を指します。
「五十肩は放っておけば治る」という言葉を耳にすることもありますが、実際には放置することで関節が固まってしまい、回復までに長期間を要するケースも少なくありません。
早期に痛みを改善し、関節が固まる前に適切な治療を受けることが重要です。
五十肩の原因
肩関節は、上腕骨、肩甲骨、周囲の筋肉、関節包などから構成され、複雑な動きを可能にしています。
五十肩は、主に筋肉と関節包の間に炎症が起こることが原因で発症します。
炎症によって筋肉の付着部に石灰が沈着することもあります。
五十肩の症状
初期症状は肩関節の違和感や重だるさですが、進行すると腕を上げることが困難になり、日常生活に支障をきたします。
夜間に痛みで目が覚める「夜間痛」は、特にQOL（生活の質）を低下させる要因となります。
五十肩の治療
治療の目標は、肩の動きの改善と夜間痛の解消です。
当院では、肩関節にヒアルロン酸やステロイド薬を注射することで、痛みと癒着を改善します。
さらに、リハビリテーションを通じて肩関節の動きを回復させていきます。
治療期間は、症状の程度や発症からの期間によって異なります。
長期間放置していた場合、回復までに時間がかかる傾向があります。
しかし、根気強く治療を続けることで、多くの方が改善を実感されています。
ご家庭でできること
ご家庭では、無理のない範囲で肩を動かすことが大切です。
痛みを感じない範囲で、ゆっくりと肩を回したり、健康な腕で痛みのある腕を支えながら動かしたりするのも良いでしょう。
少しでも違和感を感じたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。